第35回バソプレシン・オキシトシン研究会を終えて
第35回バソプレシン・オキシトシン研究会は令和8(2026)年1月10日(土)、昨年に引き続き東京大学山上会館にて開催されました。新春一番、三連休の初日にもかかわらず多くの皆様にご参加いただき、心より御礼申し上げます。
一般演題では、メダカ、マウスを対象とした多様な視点の基礎研究から症例報告や機械学習を導入した臨床研究まで多岐にわたるバソプレシン・オキシトシンに関連した11演題(English Presentation3題および症例発表3題を含む)が発表され、スタンドマイクの前に質問者の列ができるほどの活発な質疑応答が行われました。
優れた研究発表を表彰する研究奨励賞に帝京科学大学大学院理工学研究科アニマルサイエンス専攻の松浦希美先生、東京科学大学腎臓内科学の安藤史顕先生が受賞されました。優れた英語発表を表彰するBest English Presentation賞には京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室の増田雄太先生が受賞されました。優れた症例発表を表彰する優秀症例発表賞には、名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学の内藤聡先生が受賞されました。授賞式では、それぞれ受賞のお言葉を述べていただきました。誠に、おめでとうございます。今後ますますのご活躍を祈念致します。
ミニレクチャーには、宮道和成先生(理化学研究所・生命機能科学研究センター)をお招きし、“マウスにおいて父性養育行動を促進するバソプレシン―オキシトシン受容体クロストーク”という演題名でご講演いただきました。マウス父性行動にバソプレシン―オキシトシン系が関与するという大変興味深い研究成果をご発表いただきました。
特別講演では、蘇原映誠先生(東京科学大学医歯学総合研究科腎臓内科学)に“遺伝性腎疾患研究が導く腎臓病診療の新展開”という演題名でご講演いただきました。遺伝性腎疾患の網羅的遺伝子解析の膨大なデータをもとにした臨床研究の展開をお示しいただきました。iPS細胞由来腎オルガノイド作成による治療薬開発などをご発表いただき、Gene-first CKD managementの時代を迎えようとしていると締めくくられました。
次回の研究会は、令和9(2027)年1月9日(土)に開催予定です。なお、今回の当番世話人をもちまして役目を終え、今後は顧問として本研究会にお役に立てるよう努力する所存です。長年にわたり、本研究会の世話人の一人として大変お世話になりましたこと、皆様のご支援に心より感謝申し上げます。
|